★ 2月 18 日( 木 ) 〜23日(火) [「 小笠原出張」 ]
今日から船中2泊を含む5泊6日の小笠原行きである。10時竹芝桟橋(浜松町)出航、9時に芳賀鰍bIC社長を含むNPO法人「生命科学教育奨励会」(小笠原諸島の生態系を守る活動)関係者5人が集合予定だが、乗り損なうと1週間船がないので早目・早目で家を出たら8時に“一番乗り”となった。
無事乗船し、居住区(写真左上参照)を定めると「飲食する」か「本を読む」か「眠る」かのいずれかしか無い。東京湾を出るまではまわりの景色を楽しむことも出来たが、あとは何とも永い26時間だった。
良く揺れ、かつ機関の音も大きく流石の小生でも熟睡など程遠かった。ただし、今までの乗り物酔いをしたことのない体質は年を取っても維持しており、昼・夜・朝とアルコール付の飲食は大いに楽しめた。
2日目(19日)11時過ぎ、父島二見港に到着。ペンションにチェックインし、小笠原第1次調査団の活動を始めた。
レンタカーで鰍bICと関係のあるJAXA小笠原ロケット追跡所への挨拶を含めた、父島の全般的概略島内視察を行い、素晴らしい風景を島内のあちこちで鑑賞、主目的の外来生物「グリーン・アノール」(写真右参照)とも対面したり、防空壕等の戦争中の残蹟等の見学等も行った。動物だけでなく植物による外来種の生態系の破壊も驚くばかりである。(写真左下、父島二見港)
3 日目(20日)は、外来生物駆除を司る(財)「自然環境研究センター」の事務所で打合せののち、昨日に引続き島内視察をもう一度詳細に行った。天気が特に午前中芳しくなく、遠景の美観は楽しめなかったが美しい海岸や公園等に行つたり、やはり外来生物の野生の山羊の集団を遠目にすることができた。
4日目(21日)は、片道2時間ほどかけ父島から50kmほど離れた母島の視察を1日かけて行った。父島ほど外来生物に侵食されてない部分もあるが、それだけに「世界遺産」の名にかけても予防処置も徹底的に行われている感じだった。
小生は往復の船旅を「鯨」見物をしようと、殆どデッキ上で頑張ったため夜から風邪症状(特に夜間の咳・痰)に悩まされることになった。
5日目(22日)は月曜日。帰り便出発が14時なので、朝から環境省・小笠原村・林野庁等官辺関係の挨拶回りをした。出航は名物の島をあげての見送り、桟橋の小学生も含む太鼓・踊りだけでなく、港外までの船艇での見送りは壮観だった。
後は来るときと同様26時間の船旅、特に夜の咳・痰には参り、ついに特別室(荷物部屋)に隔離してもらい、翌6日目(23日)15時半に何とか竹芝桟橋に到着した。5時に橋本駅に着いて、内科医院経由で帰宅し翌朝には風邪症状は回復した。
しかし寝れない間に楽しみに読み残していた船戸与一著の満洲国演義⑤「灰塵の暦」は完読できた。ただし、毎朝・昼・夜と続いた島のご馳走と美酒で出発前に比べ一挙に4 kg も太ったのは風邪と同様“想定外”。これから数日間の減量が大変だ。 |